【WA23日】 WA州の男性が壊血病という現代としては珍しい病気を発症したことが分かった。ビタミンCの欠乏が原因で、ルネッサンス時代の船乗りなどの間でよくみられたようだ。男性は「時々食事を抜き」、栄養補助食品を「買う余裕がない」と話しており、医学誌は「生活費の高騰に直結している」と指摘している。
ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル誌によると、WA州の中年男性に壊血病の症状が確認されたが、炎症性疾患、自己免疫疾患、血液疾患は陰性でスキャン検査でも内出血などは見られなかったという。男性は診断後、ビタミンCのほか、ビタミンD3、葉酸、マルチビタミンのサプリメントによる治療を受けたもようだ。
壊血病の症状には痛みを伴う発疹や血尿、貧血のほか、疲労感や脱力感、関節痛、筋肉痛、脚の痛み、歯茎の腫れや出血などがある。軽度の場合、新鮮な果物や野菜などビタミンCを補うことで簡単に治ることが多いとされている。
診察した医師によると、男性は食料を買うお金がなく、野菜や果物をほとんど食べていなかったことが明らかになった。また、食事を完全に抜くこともあり、栄養補助食品を買う余裕もなかったという。医師は、男性の食生活が乱れていたことや肥満の治療を受けていたこと、低所得者層だったことなども引き金になったかもしれないと述べた。
ソース:news.com.au-Convict-era disease found in Australia in WA patient in cost-of-living shock