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RSウイルス感染予防 全国の妊婦と乳児に無償提供

【ACT10日】   連邦政府は、来年冬のRSウイルス感染流行期を前に、国内の妊婦と乳児に同感染症を予防するプログラムを無償で提供すると発表した。

政府は1憶7,450万ドルを投じて、妊婦にRSウイルス感染症ワクチン「アブリスボ」を無償で提供する。現在は妊娠後期の女性が自費で受けられ、費用は最大350ドルだ。

さらに、すでにつくられた抗体を乳児に投与する「ベイフォータス」を提供する。ベイフォータスは現在、一部の州でリスクの高い乳児のみに提供されている。

2歳前の乳児のほとんどがRSウイルスに感染するが、毎冬1万2,000人が重症で入院する。連邦のバトラー保健相は「乳児およそ1万人の入院を防ぐ」と話した。

今年5月、アデレードに住む生後6週のスペンサーちゃんはRSウイルスに感染し、病院に向かう途中で意識を失った。母親のルイスさんは呼吸器科の看護師だ。スペンサーちゃんは風邪のような症状から急に容体が悪化し、9日間入院した。

政府は9月、RSウイルスワクチンを全国予防接種プログラムに加えるよう、製薬会社のファイザーと取引をまとめる計画を明らかにしていた。

国内で初めて、WA州が乳児を対象としたRSウイルスの予防プログラムを導入し、入院数を84パーセント減少させた。QLD州も今年4月、同様な乳児向けプログラムを導入した。

ソース:abc.net.au – Pregnant mothers and babies to be offered free RSV vaccination to prevent severe illness ahead of winter 2025

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