【ACT14日】 連邦政府は、2025年から全国で子どもによるベイピングの啓蒙プログラムを開始する。対象は7年生と8年生で、健康上のリスクだけでなく、友達などにすすめられた場合の断り方やベイピング中毒の友人を助ける方法などについても指導する。
ベイピングはバッテリー駆動式装置を使い、ニコチンをはじめとする物質、香料、添加物を含んだ液体を発揮させ蒸気となったものを吸引する行為。心身に深刻な被害が及ぶことが懸念されている。
ガン行動研究センター(CBRC)のデータによると、オーストラリアでは高校生の約30%が少なくとも一度はベイピングの経験があり、6人に1人はつい最近使用したと回答した。一方、専門家は子どもたちはベイピングによる深刻な健康被害を正しく理解していないと指摘している。
新たなプログラムは、全国で5,000人を対象とした試験プログラムを経て開発され、アニメーションをベースとした教材を通じ、よりリアルな状況でどう対応すればいいのかなどに焦点を当てる。
連邦のバトラー保健相は、ベイピングの撲滅は「長く険しい道のり」になるとした上で、「オーストラリアの若者による娯楽的なベイピングを必ず一掃する」と述べた。
ソース:news.com.au-New anti-vaping program to target schoolkids as educators fear students unaware of health risks