【ACT20日】 オーストラリアの中小企業や裕福な私立学校が、ネット犯罪者の標的とされる傾向が強まっていることが、オーストラリア情報局(ASD)が20日に発表した報告書で明らかになった。サイバー犯罪の報告は昨年一年間で8%増加し、中小企業の平均被害総額は約5万ドルに達している。
報告書によると、昨年のASDへの通報件数は3,600件で、過去12か月間はこの数字で安定している。また、サイバー犯罪による個人の平均被害額は3万ドル以上で、過去12か月で17%
増加した。
懸念されることの一つとして、私立学校がサイバー攻撃の標的になっているという。悪意のあるソフトウエアを使ってユーザーを騙し、機密データを入手するなどの手口だ。具体的には、悪質なスポンサーリンクからオンライン・フォーラムと類似のウェブサイトに誘導され、ZIPファイルをダウンロードするよう要求されたという。
この結果、犯人は3日間にわたり学校のネットワークにアクセス可能となり、その中には生徒の秘匿情報などが含まれていたため、情報が盗まれてオンラインで販売されたり、保護者から金銭をだまし取るために利用される可能性がある。
この他、迷惑メールやテキストなどのリンクをクリックしたり添付ファイルを開かないこと、オンラインショッピングでの購入では販売者の評判やレビューをチェックすること、請求書を支払う前に電話で支払いの詳細の正確さを確認することなどが重要だ。
ソース:news.com.au-Cyber criminals ramping up attacks against private schools