【ACT21日】 スーパーマーケット大手コールズのリア・ウェッカートCEOは21日、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)の質問会に出席し、米アマゾンによる国内の小売市場への参入が同社の収益に深刻な脅威をもたらしているとの見解を述べたことが分かった。乳児用のおむつや食器洗い洗剤などをオンラインで購入する人が増えているという。
ウェッカートCEOは、ACCCによるスーパーマーケットの商品価格に関する質問会に出席。2017年にアマゾンがオーストラリア市場へ参入した後、国内の小売業者の食料品売上は10億ドル近くアマゾンに奪われていると訴えた。
一方、アマゾンはシドニー西部のケンプス・クリークに20万平方メートルの自動配送センターを建設し、25年にはメルボルン北部のクレイジーバーンに2つ目のセンターをオープンする予定だ。
財務省によって設置された調査委員会では、サプライヤー、卸売業者、小売業者まで、食料品市場の構造を詳しく調査している。価格上昇はオーストラリアの生活費危機において重大な影響を及ぼしており、政府や野党だけでなく一般市民もまた、国内でスーパーマーケットが集中していることで価格が吊り上げられているとの懸念が広がっている。
ソース:news.com.au-Coles CEO Leah Weckert flags Amazon threat at ACCC supermarkets inquiry