【WA23日】 南極からWA州南部の海岸線までおよそ3,500kmを泳いだ皇帝ペンギンが、保護された後、無事に野生に戻された。
「ガス」と名付けられたオスペンギンは、今月1日にパースから南に400kmほどのところにあるデンパークのビーチで発見された。生物多様性・保全・アトラクション省(DBCA)の国立公園野生生物保護局のスポークスマンによると、ガスは獣医の診察を数回受け、20日に同州南海岸沖の船から放たれたという。
DBCAの野生動物保護担当者によると、保護した際のガスは栄養失調気味で、適切なペースで餌を与える必要があったという。また、ペンギンは社交性が高く、2、3匹が一緒にいる場合は互いに交流ができるが、1匹の場合は鏡を設置して仲間がいるという安心感を持たせることが必要だとしている。
同氏は、数週間一緒に過ごしたガスがいなくなったことに寂しさを感じながらも「保護した鳥たちが自然の環境に戻るということは、我々の任務が成功したことになる」とし、ガスが野生に戻ったことを喜んだ。
ソース:news.com.au – Emperor penguin returns home after long swim to Western Australia