【QLD27日】 百日咳の感染が全国で拡大しており、QLD州では感染した生後2か月の赤ちゃんが死亡したことが分かった。ワクチン導入後としては最大の流行となっており、特に赤ちゃんは重症化する恐れがあるとして注意を呼びかけている。
百日咳は非常に感染力の高い呼吸器感染症で、咳、鼻水、発熱などの症状がみられる。QLD州のジェラード主席医務官は、百日咳への感染により肺炎、けいれんのほか、赤ちゃんは酸素不足により脳が損傷を受ける可能性があると指摘している。
オーストラリア免疫財団の調査によると、今年の百日咳の感染者数は2011年に記録した3万8,748人という記録を更新している。一方、免疫財団によると2023年に13歳になる子どもの4人に1人が百日咳のブースター接種を受けておらず、50歳以上ではさらに減って5人に1人だった。
シドニー工科大学で講師を務めるローレンス・ルー氏は、百日咳の流行は「かなり予測可能なパターン」だといい、今年の流行も予測されていたと指摘。さらに、「症例が急増していることを考慮すると、現在の予防接種率は大きな懸念事項だ」と述べた。
ソース:news.com.au-Qld baby dies after catching whooping cough