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NSW州の川で藻が大繁殖 牡蠣養殖に影響も

【NSW1日】  NSW州水道局はショールヘイブン川で有毒な藻類が発見されたことを受け、警告を発令した。川で採取した貝類などは食べないよう警告されており、川下の牡蠣養殖業に影響が及ぶ可能性が高まっている。

繁殖が確認された藻類はアレキサンドリウム・ウチワゴケで、麻痺性の貝毒を生成する。人間が接種した場合は重篤な症状を引き起こすほか、場合によっては死に至ることがあるという。NSW州水域管理者は、川で取れる二枚貝(ピピ、ムール貝、牡蠣)を食べないよう警告している。

また、NSW州のシューティング・フィッシュ・ファーマーズ党のバナシアック議員は、藻類の繁殖により牡蠣養殖業者のクリスマス商戦に大きな影響を及ぼす可能性があると指摘。「この藻類は最低でも21日の寿命を持つため、クリスマスシーズン用の収穫と出荷に影響が及ぶことが懸念される」と述べた。

ショールヘイブンでは2020/21年に、約20万個の牡蠣が出荷され、養殖業は地元経済に170万ドルの恩恵をもたらした。今回は、10月にショールヘイブン・スターチ社で発生した大規模な穀物の流出事故後に行われた水質検査中に発見された。

藻類の発生原因は不明で、NSW州環境保護庁(RPA)は追加の水質検査を実施している。バナシアック氏は、ただ監視するだけでなく高濃度の区域にバリアを設置するなど、政府が積極的に反応する必要があると強調した。

同水道局は、警告が解除されるまで水泳や水上スキー、カヌーなどのレクリエーション活動を避けるようアドバイスしている。

 

ソース:abc.net.au-Toxic algae red alert a ‘big concern’ for Shoalhaven River oyster farmers

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