【ACT4日】 アングリケア・オーストラリアが発表した今年の求人倍率に関する新調査によると、国内のある州では求職者数が求人数よりもはるかに多く、毎年同じ人がエントリーレベルや低スキルの仕事に就くことが困難な状態にあることが明らかになった。
国内全土で労働市場が好調だと言われている一方で、就労できない人々にとって状況は変わっておらず、エントリーレベルの仕事1件に対して33人が就労できない状態となっている。また、失業者の3分の2(68%)が長期失業者で、平均で4年間求職をしているという。
この状況が最も深刻なのはNT準州で、仕事1件に対しての倍率が65倍、次いでTAS州が50倍、SA州の43倍、VIC州の35倍、NSW州の34倍、WA州の32倍と続いている。QLD州は29倍、ACTは17倍と他州に比べて最も低かった。
また、生活費の高騰が国民の生活を圧迫しており、副業に就く人が驚くほど増加していることが報告書からわかった。2024年6月の時点では、国民の6.9%が副業をしており、これは1996年以来最も高い数値となっている。副業をしている人は、フルタイム労働者よりも平均13時間多く働いているにも関わらず、年収はフルタイムよりも14%低いという結果が出ている。
結果を受けて、同団体のチェンバーズ代表は「国民は完全雇用や公平な雇用について、長年にわたって美辞麗句を耳にしてきているが、現在の雇用制度が最も支援を必要とする人たちが仕事を見つけられないということを示している。就職支援が必要な人々には、障害者、非大卒者、高齢者などが含まれており、エントリーレベルの仕事を求めているが、需要に見合う仕事が見つからない状況だ」と述べた。
2016年以降、就労困難者は50万人以上に上り、Jobseekerのような求職中の給付金を支給されている。現在Jobseekerの受給者は82万8,545人で、受給者の62.1%が1年以上受給している。
ソース:news.com.au – ‘Not meeting demand’: State with worst job availability revealed