【WA4日】 WA州パース在住の女性、ドナ・ネルソン容疑者が、2023年1月にラオスからのフライトで成田空港に到着した際、スーツケースにメタンフェタミンを所持していたとして逮捕された事件で、有罪判決が下されたことが分かった。弁護士は判決を不服として裁判を続ける意向を示した。
ネルソン容疑者はこれまで、自分は国際的な犯罪組織によって仕組まれたロマンス詐欺の被害者だとして、無罪を主張し続けている。「ケリー」と名乗る男はネルソン容疑者に対し、自分は日本に住んでおりファッション業界で働いていると伝え、同容疑者にラオスを中継して日本へ来るように求めたとみられている。
3人の裁判官と6人の市民裁判員は、ネルソン容疑者が男について「警告サイン」を見逃したと指摘。裁判官の一人は、男からの奇妙な要求について解決することなく、スーツケースの中に違法なものが入っているかもしれないという疑念も、解消されることはなかったと指摘した。
一方、ネルソン容疑者の弁護士を担当する西田理英弁護士は、「決定は非常に理不尽だと感じている」と述べ、裁判所の決定に不満を表明する一方、同容疑者が自由の身になるまで戦うことを誓った。
ネルソン容疑者の家族は声明で、裁判所の判決に失望し衝撃を受けたとし、「彼女は犯罪の被害者であり、犯罪者ではない」、「彼女を家に連れて帰るまで戦い続ける」との意向を示し、「控訴の準備を検討している」と述べた。
ソース:news.com.au-Perth grandmother accused of smuggling drugs into Japan has learned her fate in a Japanese court