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QLD先住民 イベントなどでの歓迎の儀禁止へ

【QLD7日】  QLD州バーデキンに暮らす、先住民アボリジニ・ジュル族の長老たちは5日夜、公共のイベントなどで行う「ウェルカム・トゥ・カントリー」の儀式を禁止することを決めた。儀式が商業化され、本来の目的が見失われたことを恥じており、「我慢できない」と感じているためと説明した。

クーリエ・メール紙によると、ジュル族の長老は、先祖とつながりのない人たちが儀式を利用し利益を得ていることに強い懸念を感じていることから、禁止を決めたという。ラジオ4BCに出演したジュル族のロス氏は、「長老たちはこれ以上我慢でない」、「(儀式が)乱用されていると感じており、これを止めたい」と話した。

バーデキン市のコート市長もこの決定を考えしており、「伝統的な土地所有者と協力できることを嬉しく思う」、「わたしたちは多文化社会であり、1つの州として皆で一緒に暮らし、働くことを学ばなければならない」と述べた。

先住民のリーダーで評論家のマンディーン氏は、「儀式はクリシェ(使い古された表現)になっている」、「本来は歓迎の意を示すものであるべきだが、一部の人が何百万ドルもの金銭を請求したり、政治的なスピーチによって怒りや分断を生み出している」と述べ、ジュル族の決定を支持する姿勢を示した。

 

ソース:news.com.au-‘They’ve had enough’: Juru people vote to ban Welcome to Country

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