【ACT7日】 経済協力開発機構(OECD)の労働生産性の年次変化を表したグラフから、オーストラリアの労働生産性が低下していることが明らかになった。
AMPのチーフ・エコノミストであるシェーン・オリバー氏は、グラフを示し「米国は5%、ノルウェーは2 %の成長率となっているのに対し、オーストラリアはマイナス傾向で、グループの最下位となっている。労働生産性が低いということは、生活水準が下がっている基本的な理由である」と説明している。
労働生産性とは、労働者が一定時間内にどれだけの成果を生み出しているかを表すもの。生産性が高い、あるいは向上しているということは、労働者がより少ない時間で多くのものを生産していることを意味する。生産性の向上は、従業員が企業にとってより貴重な存在となり、賃金の上昇につながることが多いため、生活水準にとって重要な指標となる。また、より多くの商品が生産されるので、価格が安くなることを意味している。
報告書でオリバー氏は、政府支出の急増が国内の生産性低迷を悪化させており、生活水準の低下を招いていると述べている。生産性は昨年1年間でさらに0.8%低下している。公共支出はGDPの28%を記録しており「民間市場部門の生産性は常に公共部門よりも高く、公共支出が民間企業の投資をappかくするため、民間市場の生産性の低迷を悪化させている可能性が高い」と指摘している。
生産性の伸び悩みはインフレ率の低下を困難にし、一人あたりのGDPの長期的な伸び、ひいては生活水準を押し下げることになる。同氏は「連邦・州政府は民間支出を圧迫しないように支出を減らし、生産性を根本的に向上させるための努力が必要」だと説明した。
ソース: news.com.au – Shocking graph shows dramatic fall-off in Australian labour productivity