【ACT9日】 9日、オーストラリアは南太平洋のナウルと経済・安全保障協定に署名した。太平洋で勢力を伸ばしたい中国をけん制する形になった。
キャンベラで9日、アルバニージー連邦首相とナウルのアデアン大統領は2国間の経済・安全保障協定に署名した。ナウルが安全保障、銀行取引、テレコミュニケーションの部門でオーストラリアの承認を得る代わりに、オーストラリアは向こう5年でナウルに財政支援1憶ドル、さらに安全保障強化に4,000万ドルを充てる。
来年のベンディゴ銀行のナウル撤廃後は、コモンウェルス銀行がナウルの銀行セクターに乗り出して店舗事業も行う。
アルバニージー首相は「2カ国は地理、歴史、地域、国民間の深く強い絆を共有する」「協定に署名して関係をさらに強められることを光栄に思う」「オーストラリアはナウルにとって最大の安全保障・発展パートナーだ」と述べた。
アデアン大統領も「協定は歴史的な節目だ」「ナウルにとって、オーストラリアは友人だけでなく、歴史と助言を共有する家族だ」と述べた。国連はナウルを世界で5番目に脆弱な国家と見なす。
ここ数年、中国はオーストラリア近隣の太平洋諸国に格安のインフラを提供し、返済の難しいローンを使って借金固めにしてきた。先週も中国の政府関係者がナウルを訪れたばかりだ。
8月、連邦政府は太平洋警察構想(PPI)に4憶ドルを拠出すると発表した。これに先立って中国はソロモン諸島と警察協定に署名している。
ソース:news.com.au – Nauru signs treaty with Australia in latest blow to Beijing’s influence