【SA13日】 SA州のグラナイト島で、世界で最も小さいペンギンの一種とされるリトル・ペンギンの数が20年前から98%減少し、30羽まで減少していることが、フリンダース大学の研究で明らかになった。20年前は約1,600羽生息しており、減少を受けて観光客などは生息地に近づかないよう警告している。
グラナイト島には、毎年約80万人の観光客が訪れるが、研究者らは人間との接触がリトル・ペンギンの行動に大きな影響を与えていると指摘している。
フリンダース大学の講師であるコロンベリ=ネグレル氏は、「夏休みが近づいているが、訪問客にペンギンの巣に近づかないようお願いするとともに、ペンギンの巣に危険が迫っている場合は保護に協力して欲しい」と呼びかけた。
コロンベリ=ネグレル氏によると、都市開発や人間の活動が自然環境を急速に脅かしており、多くの種類のペンギンが人間の干渉によるストレスにさらされているという。具体的にはリードを外された犬、自転車、懐中電灯を持ってペンギンを探し回る人々などが、生息地に影響を与えているようだ。
同氏は、科学者たちがリトル・ペンギンの生息地を監視し、ペンギンの行動を観察することで個体数の減少を防ぐことが重要との見解を示している。また、人間による干渉がペンギンにどのように影響を与えるかを調べるため、引き続きペンギンの監視を続ける意向を示した。
ソース:news.com.au-Tourists warned to stay away from holiday spot after massive 98 per cent decline in colony of little penguins