【TAS14日】 TAS州のローンセストン市議会は、同地域に生息するニホンザルの繁殖制限を施行すると発表した。
ニホンザルは姉妹都市の大阪府池田市から1981年に同市に贈られたものだが、群れ内の病気や近親交配が懸念されたことで今回の決定となった。同市のシティ・パークを訪問する人々は、40年以上に渡り囲いの中で戯れるニホンザルを観察することができたが、今回の決定により、2050年までには公園からサルがいなくなると予想されている。
2000年には、B型肝炎ウィルスがサルを介して感染していることが明らかになったが、サルの群れを安楽死させるという議論は政治的に不評を買っていた。現在では、群れ内の遺伝的多様性の欠如への懸念が高まっている。
同市議会は、サルを譲り受けたことに対して感謝の意を表しているが、今日の基準からサルを囲いの中で飼育することに対して異議を唱えており、繁殖防止のためにオスの群れを去勢することを決定したと説明した。群れの駆除が完了するまでには2年かかる見込みだという。
ローンセストン市長は「同市民がシティ・パークのサルの健康をとても大切にしていることは認識しているが、今の状態ではサルたちの健康と福祉に深刻な影響を及ぼすことになる」と苦渋の決断だったと語った。
ソース:news.com.au – Launceston council to sterilise iconic Japanese macaques