【VIC26日】 シドニーやメルボルンでは過去20年で色の濃い屋根が人気を集めたが、都市計画などの専門家からは、屋根が大量の熱を吸収し夜間の冷却が遅くなる「都市のヒートアイランド効果」が悪化するとして、禁止を求めている。
気象局とCSIRO(オーストラリア国立科学研究機構)は、今後数十年でオーストラリアは気温の上昇と降水量の減少に直面すると警告している。最新の報告書によると、オーストラリアの気候は1910年の記録開始から、平均1.51度温暖化したことが分かっている。また、2019年の記録的な暖冬では、高温の日が40日以上続いたほか、2000年以前と比べると年間で約3倍の真夏日が記録された。
オーストラリア・ニュージーランド(ICANZ)のストラッチャンCEOは、CSIROによる報告が州政府、連邦政府、当局や業界にとって警鐘となるべきとの考えを示し、建設業界の財政的な問題が原因で熱効率基準の改革に遅れを取っていると指摘した。
ストラッチャン氏は特に濃い色の屋根に対し「完全な禁止」を支持しており、もし各州が真剣に都市開発を考えるのであれば、特に気温が上昇しやすい東南部では「これを避けるべきラインとして考えるべき」と述べた。
SA州アデレードでは今年1月、北部の500ヘクタールの大規模住宅開発「プレイフォード・アライブ」をめぐり、今後は色の濃い屋根を排除すると発表した。コンサルティング会社の報告では、アデレード北部の住宅で色が薄い屋根は色が濃い屋根より平均温度が4.3度低かったことが分かっている。
ソース:news.com.au-Heatwave sparks renewed calls for ‘outright ban’ on black roofsげ
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