一般

豪住宅価格 2年ぶり下落も上昇傾向続く

【ACT2日】  オーストラリアの2024年12月の住宅価格が前月比0.17%減だったことが、不動産価格調査会社プロップトラックによる統計で明らかになった。市場全体の上昇傾向は継続しており、前年同期比では4.73%高い状況となっている。特にパースの住宅価格が急上昇しており、2024年は全体で17%上昇、12月だけでも0.39%上昇した。

シドニーの住宅価格の中央値は110万ドルと、パンデミック開始から37%増加。続くブリスベンを約25万ドル上回る価格となっている。

不動産専門のデジタルビジネスグループ、REAグループのシニアエコノミストのフラハーティ氏は、全国的に売り物件が多かったことにより、物件探しをしている人が多くの選択肢と時間を与えられたことが、12月の小幅な下落につながったと分析。「12月は全国の住宅価格が2年ぶりに下落し、価格の伸びの勢いは24年3月以降、鈍化している」、「鈍化は首都圏と地方の両方で見られる」と話した。

一方、シドニーとNSW州の価格上昇はVIC州を上回り、シドニーの価格は年間で3.4%上昇、州全体では3.5%上昇した。フラハーティ氏は、中央値が100万ドルを超える州都はシドニーだけであり、特に西部や南西部で価格の伸びが好調との見方を示している。

REAグループとプロップトラックの分析によると、QLD州、SA州、TAS州、WA州パースの住宅価格はピークに達しているという。オーストラリア準備銀行(RBA)はインフレ抑制のため23年11月から4.35%のまま据え置きとなっているが、オーストラリア証券取引所(ASX)は4月に利下げが行われると予想している。

 

ソース:news.com.au-Australian house prices drop for first time in two years

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら