【NSW4日】 クリスマスと新年の休暇を終えて多くの人が職場に復帰する中、ここ数か月で急増している「ドライ・プロモーション(昇給のない昇進)」に対し、専門家から懸念の声が上がっている。昇給を伴わない昇進により、仕事の負担が増える一方、給与は変わらない仕組みだ。
人材リクルート企業のpeople2people Recruitmentが行った最新の調査によると、過去12か月間に「ドライ・プロモーション」を見たり聞いた人の割合が調査対象者の23%、そのような「昇進」を経験したと答えた人は16%だった。従業員の多くはこのトレンドに不満を抱いていることも分かった。
people2people Recruitmentのマネジングディレクターであるエリン・デブリン氏は、現在の経済状況において、従業員がドライ・プロモーションを受け入れなければならないというプレッシャーを感じている可能性があると指摘している。
調査によると、ドライ・プロモーションを受け入れた従業員の40%は、スキルの向上が受け入れた理由と回答している。通常、昇進の提案には将来の給与増加の約束が伴い、雇用主はこの約束を守らなければ、従業員との信頼関係を維持することが難しくなる。
デブリン氏は、雇用主は柔軟な勤務形態や専門技術の習得機会を設けるなど、昇給に代わる実質的な利益を提供することもできるとし、「ドライ・プロモーションに繰り返し頼れば、従業員からの信頼を損ね離職率を高める可能性がある」と述べ、慎重に行うべきとの見解を述べた。
ソース:news.com.au-‘Dry promotions’: Warning as employees report rise in sneaky work trend