【ACT9日】 誰しも自国のパスポートが世界でどの位有利なのか気になるところ。ヘンリー・パスポート・インデックスで今年の世界最強国リストが明らかになった。
19年間続いているこのランキングは、国際航空運送協会(IATA)の公式データに基づいている。世界199カ国のパスポートのうち、2025年のトップ10は以下の通り。
1. シンガポール:世界227カ国中195カ国にビザなしでアクセス可能
2. 日本:193カ国
3. フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、フィンランド、韓国:192カ国
4. オーストリア、デンマーク、アイルランド、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、スウェーデン:191カ国
5. ベルギー、ニュージーランド、ポルトガル、スイス、英国:190カ国
6. オーストラリア、ギリシャ:189カ国
7. カナダ、マルタ共和国、ポーランド:188カ国
8. チェコ共和国、ハンガリー:187カ国
9. アメリカ、エストニア:186カ国
10 アラブ首長国連邦:185カ国
英国とアメリカは、過去10年間で最もランクが下がった国となった。英国は2015年にはトップだったが、現在はブレグジットの影響もあり5位、アメリカは2015年の2位から今年の9位まで大きく順位が下がった結果となった。アフガニスタンは最下位の106位で、依然としてパスポート最弱国として位置付けられており、26カ国となっている。逆に、過去10年間で最も順位が上がった国は中国で、ビザなしで訪問できる国リストが40カ国追加されたことで2015年の94位から今年は60位へと急上昇を遂げている。
同インデックスの発案者であるカエリン博士は、統計の結果を踏まえて「気温上昇により、自然災害がより頻繁かつ深刻化したことで、コミュニティの立ち退きが発生したり、住環境が居住不可能となるにつれて、市民権という概念や生まれながらに持つ権利が左右される「出生権宝くじ」は根本的に見直す必要がある」と述べている。
また、世界各国で政情不安や武力紛争が発生し、多数の人が生まれ故郷を離れざる得なくなっていることから「避難者や移住者の未開発の潜在能力を活用し、彼らを被害者から自らの未来を切り開く存在へと変える」ため、自由グローバル都市(自律的で自治権のある準国家的組織)を導入することが、今ほど急務で明白な状況はないとしている。
ソース:news.com.au -World’s most powerful passports for 2025 revealed