【ACT13日】 国内で、患者負担なしの公費(バルクビル)で診療を行うかかりつけ医(GP)の数は減少を続ける。患者の自己負担は平均43ドルだ。
国内の診療所7,000近くを調査した結果、GPの診察に伴う患者の自己負担額は1年でおよそ4パーセント上昇した。全国のGPの8割がバルクビルを提供しておらず、TAS州にはバルクビルの診療所はないとされる。NSW州は、36パーセントの診療所がバルクビルと国内最多。
TAS州のGPの自己負担額は過去2年で7ドル上昇し、国内最高の平均54ドル。各地の自己負担額は、首都特別区域(ACT)が52ドル、NSW州およびNT準州が44ドル、QLD州およびWA州が43ドル、VIC州およびSA州が42ドルだった。
国内でバルクビルのGPが減り、患者の自己負担が増えていくのは、医療のアクセス面で大きな懸念だ。
王立開業医協会(RACGP)の会長を務めるマイケル・ライト医師は、「費用を懸念して医療ケアを受けない患者が出る」「GPにかからなかったり、診療を遅らせれば、容態が悪くなって病院に行く可能性が高くなる」「病院に行くまで待つのは患者の健康に良くないし、税金もさらに使われる」と話した。
ライト医師は、「長めの診療時に特に、払い戻しを大きくする必要がある」「払い戻しを大きくすれば健康状態の改善につながり、病院や保健システム全体へのプレッシャーを緩和する」と提案した。
一方で連邦のバトラー保健相によると、昨年11月のすべてのGP訪問の77パーセントがバルクビルで、前月比1.6パーセント増加した。過去12か月でGPの訪問数も1.2パーセント増えたという。
ソース:news.com.au -’Concerning’ amount Aussies are paying in out-of-pocket costs to see a doctor