【NSW15日】 NSW州の鉄道・トラム・バス労働組合(RTBU)は15日、一時中止していたシドニーの電車ストを予告通り再開した。電車数百本以上がキャンセルされ、速度も減速される。
15日朝、電車ネットワークのT1~9、ブルーマウンテンズ線、セントラル・コースト線、ニューカッスル線、サウス・コースト線、サザン・ハイランズ線およびハンター線すべてで影響が出た。特にT1、T4およびT8で大きな遅れが出ている。
シドニー・トレインズのマット・ロングランドCEOは、「15日は可能な限り自宅勤務し、不要な移動を避けるように」と警告する。15日朝は代替バス50本以上が用意された。
組合員らは時速80キロメートル以上で走行する地点で23キロメートル以上減速する。電機労働組合(ETU)も巻き込み、ETUは14日夜にボンダイジャンクションとホームブッシュ間で点検を行わず、遅れにつながっている。
ヘイレン州交通相は2GBラジオで通勤者に謝罪しつつ、「組合は乗客への影響は最小限と言ったが、ダイヤは非常に乱れている」と批判した。また、出勤したら通常業務の遂行を求めるとし、一部の仕事を行わない従業員には賃金を支払わないとした。
乗客らは、「シドニー・トレインはまたも市民の1日をめちゃくちゃにする」「組合側を支持する気にならない」などとソーシャルメディアに憤りを表している。
RTBUは向こう4年で32パーセントの賃上げを求める。州政府は、最新の提案として向こう4年で15パーセントの賃上げと、スーパーアニュエーション(厚生年金)1パーセントの引き上げを提案した。
昨年1月以降、電車の定時運転率は77パーセントで目標の92パーセントを超えていない。
ソース:news.com.au -‘Taking the piss’: Union slammed as dozens of trains cancelled, more delayed amid NSW rail dispute