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24年の交通死亡事故 1960年以降ワーストに

【ACT16日】  オーストラリアでは、2024年の交通事故による死者数が1,318人と4年連続で最多を更新したことが分かった。4年連続の更新は1960年代以降で初めてで、車両の改良やインフラ整備への投資の一方で交通安全に対策が必要な状況となっている。

最新の統計によると、国内では毎日3人以上が交通事故で命を落とし、100人以上が重傷を負っていることが分かっている。SA州では2024年に91人が死亡し、845人が重傷を負った。QLD州では死者数が302人と15年ぶりの記録となった。WA州では185人が死亡し、2016年以来最多となった。事故の半分以上とすべての交通事故による死者の40%が地方部で発生しているが、資金援助や支援が行われていないのが実態だ。

マクリーン氏は2022年の最新データから、死者数について懸念される傾向が強まっていると指摘。特に地方や遠隔地で深刻な状況となっていることを受け、「州や準州のインフラ改善に大きな投資が行われてきたが、地方自治体の道路はしばしば取り残されている」と述べた。

また、2022年の全国統計によると、国内の道路で最もリスクが高いグループは40~64歳の男性ドライバーで、死亡事故は時速100キロメートル以上の制限がある道路での単独事故が最も多かった。

マクリーン氏は、オーストラリアで運転される車両の平均年数は11年となっており、古い車両は道路死亡事故を起こしやすいと指摘。「前方衝突警報、車線逸脱警報、適応型クルーズコントロール、車線維持サポート、自動緊急ブレーキなど、先進的な警告システムが装備されていないことが一般的だ」と述べた。

 

ソース:news.com.au-Australia road toll: 2024 marks worst period since 1960s

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