【NSW17日】 シドニー郊外の高級住宅街ドーバーハイツ(Dover Heights)で17日午前4時ごろ、道路に駐車してあった複数の乗用車が燃焼し、赤いペンキが住宅の壁などに塗られる事件が発生したことが分かった。現場には反ユダヤ主義的なメッセージが残されていた。けが人はないもようで、現場では警察官が警戒を続けている。
NSW州警察は声明で、「ヘイトクライムは断じて許さない」との立場を示した上で、ヘイトクライムの被害を受けている人、ヘイトクライムを目撃した人は速やかに警察へ通報するよう呼びかけている。
事件を受け、NSW州のミンズ首相もまた声明を発表し、「これは、私たちのコミュニティにおける、反ユダヤ的攻撃の増加を示す最新の事例であり、非常に不快で危険な暴力行為だ」と述べた。また、露骨な人種差別を非難するために団結していく姿勢を示した。
先には、ニュートン(Newton)とアラワ(Allawah)の2つのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で、ナチスのシンボルであるハーケンクロイツが外壁に落書きされる事件が発生したばかり。ニュートンでは建物が放火された。
連邦のアルバニージー首相は、反ユダヤ主義に対処するための新たな戦略として連邦警察に特別チームを設置。「脅威、暴力に対して取り締まりを行う」と述べた。このタスクフォースは、設置されてから潜在的な犯罪活動に関する報告を124件受けており、そのうち102件について調査を進めている。
ソース:news.com.au-Cars torched and sprayed with anti-Semitic messages in Sydney suburb