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QLD州 訪問税導入を検討

【QLD22日】   QLD州は、観光客向けに訪問税の導入を検討している。オーバーツーリズムの影響で訪問税を導入した国も多いが、訪問を抑制すると懸念の声もある。

同州北部ケアンズで22日、トロピカル・ノース・クイーンズランド観光局(TTNQ)や旅行会社など観光関連の数百機関が集まり、向こう20年で訪問者数を増やす計画について話しあった。提案の1つとして、増加する訪問者に対応するインフラの整備に、訪問税の導入があげられた。

世界100か国340以上の都市で何らかの訪問税を導入した。イタリア・ベニスなど、税導入にもかかわらず訪問者が増え続ける地域もある。

ケアンズのエデン市長は、「私のカウンシルのみで、およそ2.5パーセントの観光税で1,900万ドルの税収になり、観光客が利用するインフラの基金に充てられる」と話した。

グレートバリアリーフを訪れる大人1人につき、観光料金の3.5~4パーセントに相当するおよそ7ドル80セントの観光管理料がすでに課されているが、訪問者が減ったことはない。むしろ、サンゴの白色化や気候変動の影響のほうが観光客を遠ざける理由になるという。

2022年、QLD州内のほとんどのカウンシルで、ホテルやモーテルなどが課す“宿泊税“の導入が支持されたが、導入に至っていない。ゴールドコーストなど、特定の事業に観光マーケティングとして特別料金を課すカウンシルもあるが、観光客用の宿泊税導入には法制化の必要がある。

ケアンズに議席を持つ、野党のマイケル・ヒーリー労働党議員は「税収がブリスベンでなく地方のカウンシルに行くことを条件に、税導入に非常に乗り気だ」と話した。

ソース:abc.net.au – Queensland considers tourism tax but concerns it may deter visitors

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