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施設で窒息死 NDISプロバイダーに過去最高罰金

【ACT23日】  連邦裁判所は22日、ACT州の介護施設ヘミングス・クレセントで2020年5月に入居者男性が食べ物をのどに詰まらせて死亡した事故で、ACT州の障がい者サービスプロバイダー、ヴァルマー・サポート・サービシズ(Valmar Support Services)に対し、190万ドルの罰金支払いを命じたことが分かった。全国障がい保険制度(NDIS)のプロバイダーに対する罰金としては過去最高となる。

死亡した男性は知的障害、自閉症、2型糖尿病、プラダー・ウィリー症候群の診断を受けており、当時はヴァルマーを通じて施設で介護サービスを受けていた。男性が死亡する一年前に作成された食事プランには「柔らかく」、「一口大にする」、「十分水分を含んだ状態に」など、窒息のリスクがあることが記されていた。

連邦裁判所は2018年9月から2020年5月までの間、ヴァルマーが「適切な食事管理および栄養士による食事プランを実行しなかった」ため、男性および他のNDIS利用者が深刻な危害リスクにさらされていたと認定。また、同社のスタッフが「安全かつ有効な方法で」サービスを提供するための資格を持っていなかったり、訓練を受けていなかったと指摘した。

エリザベス・レイパー裁判官は、ヴァルマーが事故後に登録看護師を通して飲み込みや窒息のリスクに関する訓練を実施したと述べ、今回の違反がどれほど深刻であったかを理解するにはNDIS制度の目的を思い出すことが重要だと指摘した。

 

ソース:news.com.au-NDIS provider Valmar Support Services fined $1.9m after man chokes to death in ACT residential home

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