【NSW24日】 保健当局は24日、米国からシドニー経由でゴールドコースト行きの便を利用した旅行者に麻疹の感染者が確認されたとして注意を呼びかけている。旅行者は1月17日にホノルルからシドニーに午後4時30分に到着した後、国際線から国内線の空港に移動するバスに乗った。その後、同日午後9時にシドニーを出発し、QLD州へ向かったことが分かっている。
NSW州保健局の感染症担当ディレクターのクリスティーン・セルビー博士は、「現在、感染した旅行者が訪れた場所に感染リスクはないが、当該の便に搭乗したり、その時間帯にターミナル間を移動した人は症状に注意する必要がある」と述べた。
セルビー博士によると、注意べき症状としては発熱、鼻水、目の痛み、咳などがあり、通常はその3~4日後に頭や顔から全身に赤い発疹が現れる。現在、英国、タイ、ベトナムなど多くの国で麻疹は非常に感染力の高い病気だが、オーストラリアではほとんどの人がワクチンを接種している。
今週、NSW州保健局はベトナムから帰国した西シドニー在住の女性が麻疹に感染したことを発表した。麻疹は咳、発疹を引き起こすとともに、治療を受けなければ肺炎、耳の感染症、脳の腫れなどを引き起こす可能性があるという。また、症状が現れるまでに最大18日かかることがあり、NSW州保健局は当該の便に搭乗したり、旅行者と同じ時間帯に空港にいた人々に対し症状に注意するよう警告している。
ソース:news.com.au-Travellers warned over infectious disease as case passes through Sydney airport