【ACT25日】 国税局によるアルコール消費税の見直しにともない、来月から、ビール1スクーナー(約425ミリリットル)当たりの価格が約1ドル値上がりする見通しだ。同消費税はインフレ率に連動しており、ビールやスピリッツに対し年に2回の見直しが行われている。値上げは一部の独立系醸造業者や小規模なホスピタリティ事業者にとって、大きな痛手となりそうだ。
業界団体のインディペンデント・ブリューワーズ・アソシエーションのレスブリッジCEOは、この税金の負担が業界にとって「最大の課題」の一つであるとし、「小規模で独立した醸造業者にとって状況は絶望的だ」と述べた。国内には600を超える小規模醸造業者がある。
一方、国内のビール価格の値上げに対して不満を抱いている人は多いようだ。先週、シドニーのパブである利用客が1パイント(570ミリリットル)のビールに22ドルを支払ったことについて、SNSなどを使って全国から怒りの声が上がった。
シドニー市内でパブ「スキニー・ポッサム」を経営するアンダーソン氏は、1スクーナーを10ドルで売る場合、そのコストは3ドルで理論的には7ドルの利益が出るが、そのうち35~40%が人件費に使われ、残りは家賃やその他の固定費にかかるとし、利益はほとんどないと説明した。
ソース:news.com.au-The government’s brutal beer tax could decimate Aussie pubs