【NSW25日】　　　NSW州緊急サービスでは、オーストラリア・デーの連休の間、ビーチや水辺に多くの人が押し寄せる「パーフェクト・ストーム」な状況に備えて準備を進めている。

気象庁によると、連休中は最高気温30度を予測しており、多くの人たちがビーチに押しかけることが予想されることから、州緊急サービスは州民に対して安全に行動するように呼びかけている。州救急サービスによると、オーストラリア・デーには3,400件以上の出動に備えているという。

夏に溺死事故が急増することを受けて、NSW州海事局は、連休中はボートに乗るのに絶好の天候となっていることから「過去3年間オーストラリア・デーの時に、死亡者3人、重傷者11人の重大な事故が50件近く発生していた」とし「ライフジャケットを着用すること、飲酒運転をしない、自分の限界を知ること」と州民に警鐘を鳴らしている。

NSW州、ACT、WA州では、24日から27日までの4日間、危険運転を標的にした交通安全キャンペーンを施行している。このキャンペーンでは、スピード違反、飲酒運転、シートベルト未装着、赤信号無視、運転中の携帯電話使用などに重点を置いている。WA州では、スピードカメラを回避する装置を取り付けた車を運転した場合、ダブルデメリット期間中には14点減点される可能性があり、自動的に免許を失うことになる。

QLD州のダブルデメリット制度は、休暇期間中に違反をした運転手ではなく、違反を繰り返した運転手にのみ適用され、スピード違反、運転中の携帯電話使用、シートベルト違反、オートバイのヘルメット未着用などで、12ヶ月以内に2回目以降の違反があった場合減点が2倍になるという。また、同州の運転手は、他州で交通違反を犯した場合でも減点対象となり、QLD州で違反したものとして違反履歴に記録される可能性がある。

一方、VIC州、SA州、NT準州、TAS州の4州では、2023年9月に罰則の施行を停止しており、長期ホリデーや連休期間中のダブルデメリットは適用されなくなっている。

ソース：news.com.au – Emergency services brace for ‘perfect storm’ in NSW over the Australia Day weekend