【NSW30日】 シドニーのマルーブラ(Maroubra)地区にあるユダヤ系小学校近くの住宅で30日朝、反ユダヤ主義的な落書きが発見されたことが分かった。同地区では今月、保育所に発火物が投げ込まる事件が発生し、イーストガーデン・ショッピングセンターにも反ユダヤ主義的な落書きが見つかるなどしている。
事件が起きた小学校近くに住むソフトウェアコンサルタントの男性は、学校から出てきた子どもたちが落書きを見て、教師に「なぜ彼らはユダヤ人が嫌いなのか」とたずね、教師はその場から子どもたちを遠ざけていたと話した。
シドニー郊外のデュラル(Dural)では今週、ユダヤ人を標的にしたとみられる大規模な攻撃計画が発覚しており、警察が爆発物を押収したばかり。警察によると発見された爆発物は爆風が最大40メートルに達する規模だったという。
オーストラリア・ユダヤ人委員会のワースハイム会長は一連の事件を受け、伝統的なオーストラリアの価値観が「失われつつある」と警鐘を鳴らし、「攻撃が繰り返されることに対し、ユダヤ人コミュニティの中に懸念や不安だけでなく、怒りの感情が広がっている」と述べた。
連邦政府のアルバニージー首相は29日、デュラルでの事件について「断固として非難する」とし、オーストラリア連邦警察(AFP)、オーストラリア保安情報機構(ASIO)、NSW州警察などと連携し、「国の安全保障機関で全力を挙げて調査を行っている」と述べた。
ソース:news.com.au-NSW Police investigate anti-Semitic graffiti at Maroubra, Sydney