【ACT1日】 国内で最も人気の鎮痛剤の一つであるパラセタモールを購入するための新しいルールが、今月1日より施行される。
薬品・医薬品行政局(TGA)は、肝臓障害や意図的な過剰摂取のリスクを減らすため、2023年5月にパラセタモールの販売に関する一連の変更を発表していた。この変更には、薬局以外で販売されるパラセタモールのパッケージのサイズを20から16カプセル/錠に縮小することになる。一般販売にはブリスター包装が義務付けられ、小売業者に対して、1人1箱の限定販売をするようにTGAは奨励している。この新規制により、16錠以上のパラセタモールの箱をスーパー、コンビニ、ガソリンスタンドで販売することは違法となる。
新規制は、風邪薬やインフルエンザ薬など、パラセタモールを含む医薬品にも適応される。また、50錠を超えるパラセタモールの販売は、薬剤師の監督下のみでしかできないようになる。ただし、QLD州とWA州の2州では16錠以上のパラセタモールの箱を購入する場合には、薬剤師に相談する必要があるという。
TGAは、国内では毎年約50人がパラセタモールの過剰摂取により死亡し、255人が肝臓障害で入院していると報告し、規制の厳格化はパラセタモール中毒による入院の増加に対抗するためだと説明している。独立専門家による報告書によると、意図的な過剰摂取は過去10年間で特に13歳から24歳までの年齢層で増加しているという。
パラセタモールは、指示通りに服用すれば相対的に安全なものであり、安全性に関する新たな懸念はない。
ソース:news.com.au – Major change in accessing popular painkiller hits shelves