【VIC5日】 VIC州保健局は、人獣共通感染症であるQ熱の感染が増えているとして警告を発令した。インフルエンザに似た症状だが、長期間にわたって合併症を起こすこともある。
昨年、VIC州でQ熱77症例が確認された。過去5年と比較して著しく増えている。牛や羊、ヤギなど家畜から人への感染が多いが、カンガルーやラクダ、げっ歯類、犬、猫、鳥類、ワラビーなど野生動物やペットからも感染する。
仕事で動物を扱う人が感染リスクが最も高く、感染した動物の出産時の体液、糞尿、血液から空気感染する。保健局は、農業や酪農従事者に予防接種を受けるよう促す。
無症状または症状が軽い人がいる一方、インフルエンザ同様に発熱や悪寒、頭痛、関節痛や倦怠感を患う人もいる。さらに、心臓病や骨・関節感染、血管感染症など長期間の合併症を伴うこともある。症状が重い患者の10~15パーセントは長期間にわたって慢性疲労に悩まされる。
抗生物質で治療が可能だが、動物と接した後は手や腕を石鹸でよく洗うことが大切だ。
ソース:news.com.au – Victoria releases alert for infectious ‘Q fever’ disease