【ACT7日】 消費者を潜在的に有害なクレジット契約から保護するため、オーストラリア証券取引委員会(ASIC)は、クレジット法のもとでBuy Now Pay Later(BNPL)サービス事業者に対してさらに厳格な新規制を設けるように提案している。
この変更により、利用者の経済的な豊かさと「消費者と経済にとって低コストのクレジット契約がもたらす競争上のメリット」とのバランスが保たれることになる。
商品やサービスの価格比較サイトCompare the Marketが最近実施した調査によると、オーストラリアの成人1,000人以上が普通預金口座に100ドル未満しか預金していないことが明らかになっている。同社スポークスマンは「この種のサービスは一般的に高金利で、借金が長期化する恐れがある。クレジットカードや個人ローンを利用したり、生活費や予期せぬ出費を補うために後払いする制度に頼ることを避けたい」と語っている。
昨年6月にアルバニージー政権により、BNPL事業者を消費者金融として規制する法案が提出された。新法律では、BNPL事業者はオーストラリアのクレジット・ライセンスを保有し、ASICが規制する既存のクレジット法を遵守し、クレジット法に基づく「低額クレジット」という新しいカテゴリーを設けることが義務づけられる。
スティーブン・ジョーンズ財務副大臣は「国民がBNPLの利点を享受する一方で、強力な消費者保護の存在が必要。この変更はバランスの取れた比例的なもので、BNPLサービスによって得られる消費者の利益を維持するもの」だと説明している。
BNPL規制の変更は、CHOICEなどの消費者団体から歓迎されており、同団体のCEOは「新規制により、消費者が手の届かないBNPLサービスと契約し、より生活が悪化するリスクを大幅に減らすことができる」と述べた。
ASICはBNPL事業者に対し、新法が今年6月10日に施行される前にクレジットライセンスを申請するよう促している。
ソース:news.com.au – New regulations to Buy Now Pay Later protect consumers