生活

遠隔地の先住民社会 生活必需品価格が都市部の倍

【NT10日】   アルバニージー連邦首相は10日、先住民と非先住民の格差を縮める「Closing the Gap」の一環として、遠隔地の生活必需品の価格を都市部と合わせると誓った。

消費者擁護団体「チョイス」によると、WA州およびNT準州地方の先住民社会で、生活必需品の価格はしばしば都市部の倍以上する。昨年11月、先住民社会で合計99ドル38セントの生活必需品9点が、都市部のウールワース、コールズ、アルディおよびIGAで半額以下の44ドル70セントだった。2020年にはQLD州最北部パーム島で冷凍のラムチョップが国内平均の倍近い1パック82ドル27セントで販売され、全国から批判を浴びた。

アルバニージー首相は「食料不足は心臓病や腎臓病など深刻な健康弊害をもたらす」と話し、およそ76の地方店舗で30商品の価格を固定化するとともに、倉庫を増やしてサプライチェーンを強化する考えを明らかにした。生活必需品は小麦粉、牛乳、ツナ缶、米、パン、牛肉、鶏肉、卵、野菜果物、トイレットペーパー、オムツ、歯ブラシおよび歯磨き粉、生理用品など。

政府は政権奪回以来、「Closing the Gap」の進捗に力を入れてきた。保健や治安、住宅など先住民向けに17の社会経済ゴールが設定されたが、確かな進捗が確認されたのは一握りに過ぎない。

ソース: news.com.au – PM to lock essential groceries in remote Australia to city prices

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