【SA11日】 アデレード空港で今月、国境警備局により留学生が学生ビザを取り消されていたとわかった。留学生は2週間で最長48時間の労働が許可されているが、この学生は週60時間働いていた。
留学生の男性は2022年に発行された学生ビザ(サブクラス500)でオーストラリアを訪れ、ITの学士コースに入学したが同年7月に中止した。その後2022年10月から2024年9月にかけて大工のサーティフィケート3を学び、さらに2024年12月にマネージメントのグラデュエート・ディプロマに入学した。
アデレード空港で荷物検査時、携帯電話の記録から、ウーバーの運転手として規定を上回る時間数働いていたことが判明した。男性は学生ビザの労働条件も認識していた。その後の面談で、2024年3月から4月にかけて、授業がある週に50~60時間働いていたとウーバーのアプリから判明した。プライバシーの理由から男性の身元は明かされていない。
この様子はSNSのThreads(スレッズ)に投稿され、多くのコメントが寄せられた。
2024年9月までの1年で、国内の教育機関に留学生110万8,799人が入学した。パンデミック前の2019年と比べて16パーセント増加だ。複数コースの入学もあるため、実際の留学生数は過去最多の82万5,000人弱だ。パンデミック前と比較して入学が最も伸びたのは職業訓練校(VET)セクターの42パーセント。出身国では中国(22パーセント)、インド(16パーセント)、ネパール(8パーセント)、フィリピン(5パーセント)、ベトナム(4パーセント)の順に多かった。
政府は昨年8月、公的資金を搾取して学生を利用する悪質な職業訓練校150校を閉鎖し、さらに140校に警告を発令した。
オーストラリア統計局(ABS)の最新データによると、2023/24年度の移民数は44万6,000人。過去最多だった前年の53万6,000人から減少したが、政府が目標とする39万5,000人を大きく上回った。このうち留学生が最多の20万7,000人。国別ではインドがトップだった。
ソース: news.com.au -‘60 hours per week’: Student’s visa cancelled at airport after discovery on phone