【ACT12日】 世界各国の汚職や腐敗を監視する非政府組織、トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)がこのほど発表した腐敗認識指数(Corruption Perception Index )ランキングで、オーストラリアは10位に順位を挙げトップ10内に返り咲いた。
オーストラリアは100点中77点を獲得し、米国や英国を上回る結果となった。トランスペアレント・インターナショナルは、労働党政権が2024年に行った外国賄賂禁止法やマネーロンダリング対策法、行政審査裁判所の設置などを評価したとみられる。
ドレイファス法務長官は、オーストラリアが2016年以降で初めて同ランキングのトップ10にランクインしたことを受けスピーチを行い、汚職は「病」と非難した。また「汚職は抽象的なものでもなければ無害でもない」とし、汚職は民主主義をむしばみ、制度を弱体化させ、弱者から富を奪う「影の経済」だと述べた。
トランスペアレンシー・インターナショナルは、米国に65点、英国に71点を付け、両国はこの指数の創設以来最低のスコアを記録した。同団体のクランシー・ムーアCEOは、連邦政府の前向きな改革は、オーストラリアが汚職との戦いで転機を迎えつつあることを示していると評価する一方、「連邦政府の政治家やリーダーたちは大金を政治から排除し、内部告発者を適切に保護し、税金対策などに使われるペーパーカンパニーを終わらせることが必要だ」と述べた。
同ランキングでは1位デンマーク、2位フィンランド、3位シンガポール、4位ニュージーランド、5位ルクセンブルグ、6位ノルウェー、7位スイス、8位スウェーデン、9位オランダとなった。
ソース:news.com.au-Attorney-General Mark Dreyfus denounces corruption as Australia climbs global transparency rankings