【NSW13日】 2023年2月に同州南部ハイランドのキャニオンリー(Canyonleigh)の物件でアスベストが発見されたことを受け、NSW州環境保護局(EPA)がHe Co Pty Ltd(前Hemisphere Construction Pty Ltd)に対し、虚偽の情報を提供したとして訴えを起こしていた事件で、パラマタ地方裁判所が同社に計22万5,000ドルの罰金支払いを命じたことが分かった。
EPAは複数の建設会社に対し、アスベストがどのような経路で当該物件に持ち込まれたのかについて調査を開始。He Co Pty Ltdと同社社長のジョージ・コウザム氏は、複数回にわたる情報提供の要請に対し、一貫して正確な回答を提供しなかったとみられている。
EPA運営部門ディレクターのギリガン氏は、コウザム氏が「提供した情報は正確で、自分の会社は当該の物件で行われた作業に関与していないと主張したが、近隣住民や他の請負業者からの報告から、同氏の主張が虚偽であることが示された」と述べた。
コウザム氏と会社に対し、パラマタ地方裁判所はそれぞれ10万ドルの罰金を科し、さらに2万5,000ドルをEPAに支払うよう命じた。また、EPAからの情報提供命令にあらためて従うよう命じた。
Hemisphere Construction Pty Ltdは2023年、建設した家が部分的に崩壊したことを受け、NSW州公正取引委員会から建設ライセンスの取り消し処分を受けている。また、同年7月に経営破綻しており、任意管理手続きに入っている。
ソース:news.com.au-Construction company slapped with hefty fines after dumping asbestos