【NSW13 日】 シドニー南西部バンクスタウンの病院に勤務する2人の看護師が、SNS上で反ユダヤ主義的な発言をし解雇された事件について、NSW州警察は発言がすべて記録された完全な動画が「告発を行う上で重要」との見解を示したことが分かった。
問題となった動画が公開された後、捜査官たちはただちにバンクスタウン病院の職員に対する調査を開始した。オーストラリアン紙によると2人は弁護士を雇い、捜査官たちと面会の日程や方法について交渉しているが、捜査官とは直接面談していないことが分かっている。
一方、動画をアップロードしたコンテンツクリエイターのマックス・ヴェイファー氏は、編集していない完全なバージョンを警察に提供することに同意したもようだ。NSW州警察のウェブ警視総監は、ヴェイファー氏が今後、正式な声明を出すと報告している。
ウェブ警視総監はABCラジオ・シドニーに出演し、問題となっている動画は「憎悪犯罪」に該当するとの見方を示している。また、シドニーで続発している反ユダヤ主義的な行為を調査するために設立された、「ストライクフォース・パール」が、バンクスタウン病院からCCTV映像を押収し、看護師2人の同僚から2人について話を聞いていることを明らかにした。
最大野党のピーター・ダットン党首は、動画で反イスラエル的な発言をした看護師の一人について、「このような人物が市民権を得ることができるのは、非常に問題」と述べ、「移民制度の不備」について全国的な議論を呼びかけるなど、事件による波紋は拡大し続けている。
ソース:news.com.au-NSW nurse claims she ‘wrote an open letter’ about alleged anti-Semitism after October 7 attacks