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中国軍機フレア使用 豪の「挑発」に反応と説明

【ACT14日】  オーストラリア王立空軍(RAAF)の偵察機に中国軍機が「フレア」と呼ばれる熱と光を放つ装置を使用したことを受け、連邦政府が中国政府に説明を求めた。中国政府はオーストラリアに対し、「挑発行為」をやめるよう要求したことが分かった。

オーストラリア国防軍(ADF)は、今月11日にRAAFのP-8Aポセイドン海上哨戒機が南シナ海で定期的な海上監視パトロールを実施していた際、中国人民解放軍空軍(PLA-AF)のJ-16戦闘機がフレアを発射したと説明。航空機および乗員に危険を及ぼす非常に危険な行動だと強く非難した。負傷者はなく、機体への損傷もなかった。

一方、中国政府は連邦政府に対し、「南シナ海での挑発をやめるよう求める」と反論。中国外務省の郭嘉坤(Guo Jiakun)報道官は、オーストラリアの航空機が中国の許可なしにパラセル諸島(西沙諸島)周辺の中国領空に「故意に侵入した」と主張した。

パラセル諸島は南シナ海にあり、中国とベトナムの間で領有権をめぐる争いが続いている。中国はこれらの島々に軍事拠点を置いているが、オーストラリアは中国の領有権を認めていない。

共産党系「グローバル・タイムズ」紙は、郭報道官が中国の行動について「正当であり、専門的な自制をもって行われている」とし、「オーストラリアは侵害と挑発を停止し、南シナ海の平和と安定を損なうことをやめるよう、厳正な申し入れを行った」と報道した。

ADFはまた、2隻の中国人民解放軍海軍のフリゲート艦と1隻の補給艦がコーラル海を航行していると報告。ADFの情報によると、これらの艦船は国際法を遵守しているが、NewsWireはこのうち1隻がトレス海峡を通過したと報じた。ADFは「オーストラリアの海上接近区域に入ったことを確認している」としている。

 

ソース:news.com.au-ADF monitoring Chinese warships operating off Australian coastline days after ‘unsafe’ fighter plane incident

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