【NSW15日】 携帯電話の使用が全国の公立学校で禁止となって約一年が経過する。NSW州教育相の調査によると、教室における携帯電話の使用を禁止したことで児童生徒の87%は集中力が向上したことが明らかになった。同調査は公立学校の校長1,000人を対象に実施され、児童生徒の81%は学習にも改善がみられた。
同様に学校での携帯電話の使用を禁止しているSA州でも、その効果があらわれているようだ。同省教育相の調査によると、ソーシャルメディアに関連した重大な事故は63%、問題行動は54%それぞれ減少している。
一方、店頭販売が禁止されて6か月が経過する電子たばこの使用については、全国で14~17歳での使用が減少している。SA州健康医療研究所によると、15~29歳の電子たばこ使用率は23年から24年までの間に約3分の1減少した。キャンサー・カウンシルが行った調査「ジェネレーション・ヴェイプ」でも同様の結果となっている。
連邦政府のクレア教育相は、「携帯電話と電子たばこの禁止が教室における子どもたちの行動に大きな違いを生んだ」、「教員は禁止措置による効果は大きいと感じている」と話した。
連邦政府は次のステップとして、16歳以下のソーシャルメディアへのアクセスを禁止する。昨年の法律成立から12か月以内に実施となる見通しだ。
ローランド通信相は、「ソーシャルメディアによる弊害から若者を守るとともに、親や保護者が子どもたちを守るための手助けを行っていく」と述べ、新たなソーシャルメディアへの年齢制限が、連邦政府が州や準州と進めているいじめ対策への取り組みを補完するとの考えを示した。
ソース:news.com.au-School kids are behaving better since mobile phones were banned in schools nationwide