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日本脳炎に感染し、男性入院 NSW

【NSW16日】   NSW州南西部でキャンプ中に男性が蚊に刺され、日本脳炎に感染して入院した。同州で今夏初の感染例として、改めて警告される。

男性は昨年12月末から今年1月初頭にかけて、マランビッジー地方で蚊に刺されて日本脳炎に感染したとされる。

州保健局のジェレミー・マクアナルティ医師は「今回の症例およびNSW州内の豚と蚊からのウイルス検出、VIC州とQLD州での報告から、NSW州西部広範囲で感染リスクが高まっている」「これらの地域に居住または訪問する際には蚊に注意すること」「日本脳炎に加え、マレーバレー脳炎、カンジンウイルス、ロスリバーウイルス、バーマ森林ウイルスも蚊を媒介にして感染する」と警告した。

世界保健機関(WHO)によると、日本脳炎の致死率は30パーセントにも上る。診断されたケースの最大半数で恒久的な脳疾患を伴う。無症状がほとんどだが、感染した蚊に噛まれてから5~15日後に発熱、頭痛、嘔吐などの症状が現れる。首の硬直や見当識障害、震え、発作、まひ、昏睡状態など重篤な症状は1パーセント未満だ。

NSW州内陸部に居住または定期的に勤務、さらにハイリスクの職業の人は、無料でワクチンが受けられる。

予防として特に明け方と夕方の外出を避け、屋外ではゆったりした長袖・長ズボンに靴下と靴を着用し、虫よけスプレーを常時使用する。自宅では網戸を使い、古いタイヤや植木鉢など水が溜まりやすいものを撤去すること。人から人への感染や、豚肉を食することでの感染はない。

ソース:news.com.au – Japanese encephalitis detected in NSW, sparking fresh warning

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