【ACT17日】 オーストラリア統計局(ABS)は17日、次回2026年の国勢調査でセクシュアリティやジェンダーに関する質問を含めると発表した。
来年行われる国勢調査で、16歳以上の回答者に対し、既存の質問「出生時登録の性別」に加えて「性的指向」を問う。どちらの質問も任意の回答とされ、回答拒否も可能だ。
婚姻状態は、「事実婚(デファクト)」を無くし、「デファクト既婚」「届け出済み既婚」「独身」「該当なし」「海外訪問者」から選べる。
また、移動手段として次回初めて「電動バイク」が加わる。
両親の出身国は、文化的多様性をより反映して包括的になるよう、祖国を現在の2つから4つまで増やす。
長期的な健康状態の質問には「肝臓病」を加え、「片頭痛」を排除する。
2023年にABSが「前回2021年の国勢調査でセクシュアリティやジェンダーに関する質問を含めなかったことを悔やむ」と発表したことで、政府は昨年、これらの質問を含めないとの当初の考えを覆すほかなかった。
LGBTIQ+の権利を訴える団体「イクオリティ・オーストラリア」のアナ・ブラウンCEOは「LGBTIQ+社会は引き続き、表に出ないものと感じる。多様性を反映し、国民が必要なサービスに不可欠な情報を得る機会を政府はまたも逃した」と述べ、政府を批判した。
ソース:news.com.au – ABS reveals changes to census questions following backlash over missing topics for gender and sexuality