【NSW19日】 オーストラリアの消費者は、オンラインショッピングの支出額が2年間で23%と大きく減少したことが、物流企業シップイット(Shippit)による分析で明らかになった。消費者はセール期間中に最も多く支出していることも分かった。
シップイットは約4,000の小売業者が受けた数百万件に上る注文を分析した。同社の顧客は家電大手ハービー・ノーマン、デパート老舗マイヤー、電子商取引イーベイなどがある。また、ディスカウント小売のK マートやビッグW、ベビー用品ベビー・バウンティング、靴・服飾R.M.ウィリアムズなども同社のサービスを利用している。
シップイットによると、2022年から24年にかけてオンラインショッピングの平均支出額は98ドルまで落ち込んだ。ただ、セール期間中は32ドル上昇した。
同社の共同CEOであるロブ・ハンゴ=ザダ氏は、「現在、小売業者は消費者の期待の変化、経済的圧力、グローバルな競争の激化に直面している」と述べた。また、「豪統計局のデータによると、今年度の企業倒産は50%増加し、小売業の倒産も14.2%増加した」と述べ、25年は多くの企業が生き残りをかけた戦いを繰り広げているとしている。
さらにハンゴ=ザダ氏は、「消費者は支出に対し、より選別的になり、期待が大きくなっているため、小売業者は販売を獲得するためにさらに努力しなければならない」と述べ、これに適応できない企業は前進することが出来ず、柔軟かつ機敏に時代のニーズに適応できる競合他社に市場を奪われる可能性があると話した。
ソース:news.com.au-Aussies shopping for cheaper items as delivery demands squeeze business margins