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アデレード東部 ウサギ大繁殖で農作物被害

【SA20日】  SA州アデレード東部のアデレード・ヒルズで、ウサギの繁殖が過去最大の規模で拡大しており、近隣の農作物を荒したり、芝生を傷つける被害が出ていることが分かった。

マウントバーカー地区議会のオペレーション・マネージャー、ジェイミー・ソーントン氏によると、ウサギの数は昨年と比べて10倍になっているという。ABCラジオに出演した同氏は、「昨年は5~10匹しか見なかったのに、今年は40から50匹が芝生のエリアに集まっているのを見かける」と話した。

国内最大のブリュッセルスプラウト生産者のスコット・サムウェル氏は、ウサギに苗木など数千本を荒され、その結果、雑草が茂りカタツムリやナメクジが繁殖したと話した。また、ウサギから作物を保護するために営業時間外に追加作業をしているが、それでも追いつかない「終わりのない戦いだ」と述べた。同氏によると、40年以上前に越してきた当時、ウサギは一匹もいなかったという。

SA州のスーザン・クローズ環境相は、ウサギの管理は土地所有者の法的責任とした上で、ランドスケープ・ヒルズとフルリオ地区にはそれを支援するためのリソースが提供されていると述べた。また、駆除用の人参を配布しているほか、除外フェンスや巣穴の燻蒸や破壊などの方法も推奨されていると説明した。ただ、近隣の住民たちはペットの犬が駆除用のエサを食べてしまうのを心配して使用しない人もいるようだ。

マウントバーカー地区カウンシルのデービッド・リーチ市長は、農業はSA州の最大産業の一つであり、州政府が果たすべき役割は大きいとして、ウサギの数を「もっと管理しやすい状態」に戻す必要があると強調した。

 

ソース:abc.net.au-Huge rabbit population in Adelaide Hills the ‘worst it’s been’

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