政治

連邦選挙 与野党ともにメディケアに投資

【ACT23日】   連邦選挙の日程は明らかにされていないが、近々行われることは確かだ。与野党ともに公的保健制度への投資を掲げる。

労働党政府のアルバニージー首相は23日朝、国民健康保険のメディケアに80憶ドル拠出して、かかりつけ医(GP)の診療費を無料にすると発表した。同氏は「40年以上前にメディケアが設立されて以来、単体では最大の投資だ」と述べた。

これに対し、野党保守連合のダットン党首も「メディケアに90憶ドルを拠出する」と上を行った。同氏は「患者負担なしの公費(バルクビル)による診療は、保守連合政権下の88パーセントから労働党政権で77パーセントに下がった。国民はGPへの支払いが45パーセント増えた」「昨年度のみで、バルクビルのGPによる診察は4,000万回減少した。国民150万人が診察を受けない選択を強いられた」と話した。

オーストラリア医療協会( AMA)のダニエル・マクミュレン会長は、与野党の発表を歓迎しつつ、「GPに対する診療費還付を引き上げたとしても、すべてのGPがバルクビルを行う余裕はない」と話した。

労働党は再選の際、新たに“バルクビル診療所インセンティブプログラム“を通し、GPのバルクビル支援を公約する。11月1日から全国民をバルクビル対象とし、すべての患者をバルクビル処理する診療所のメディケア還付を12.5パーセント上乗せする。また、看護師400人の奨学金および国内史上最大となるGPの教育プログラムを導入し、2028年までに新たに年2,000人のGPを訓練する。

アルバニージー首相は来週末にも選挙日程を発表する見通しだ。4月5日または12日とみられる。

ソース:news.com.au- Albanese, Dutton in bidding war over ‘free’ GP visits

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