国際

豪近海で中国艦船が実弾演習 民間パイロットが最初に警告

【ACT25日】   先週、オーストラリア東海岸近郊の海で中国海軍艦船が実弾演習を行ったとされる。最初にこれを確認・通報したのは、民間航空ヴァージン・オーストラリアのパイロットと明らかになった。

21および22日、依然からタスマン海を漂流していた中国海軍の3隻が、オーストラリアとニュージーランド間の国際水域で実弾演習を行った。

上院審議会で24日夜、航空管制を担当するエアサービス・オーストラリアは、21日午前にヴァージン航空のパイロットが警告したと明らかにした。無線連絡で放送された中国船の話し声はパイロットには聞き取れたが、管制サービス局は確認できなかった。

これにより、近くを飛行していた49便がルート変更を強いられた。民間旅客機の数はわかっていないが、少なくとも2便は民間機だったとされる。午前中は、シドニーやブリスベンからニュージーランドなど南東部に向けた出発便が多く、混雑する時間帯だ。

また、海軍の船は通常24~48時間前に軍事演習などの活動について事前連絡するが、政府間のコミュニケーションもなかった。

国防軍(ADF)でなく、民間機のパイロットが管制サービスに警告したのも疑問視される。ADFはおよそ2週間前、QLD州沖にいる中国艦船を監視していると発表した。中国艦船はその後、シドニーから270キロメートル以内の海域まで南下した。

連邦政府が中国国内とキャンベラの両方で公式に批判したのに対し、中国は「偽物の主張で状況にそぐわない非難」とオーストラリアを批判した。

ソース:news.com.au- Virgin Australia pilot alerted authorities to Chinese live fire drills off Australian coast

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら