【QLD25日】 QLD州北部で、熱帯感染症の類鼻疽(るいびそ・メリオイドーシス)に感染して12人が死亡した。同地域で発生した大雨と洪水の影響で感染数が増えている。
今年1月以降、過去最多のタウンズビルで34人、ケアンズで53人が類鼻疽菌に感染した。死亡数はタウンズビルで3人、ケアンズで9人だ。
熱帯公衆衛生サービスのジャックリン・マードック医師は「類鼻祖は非常に重篤な病状で致死率も高い。高い感染数を反映し、死亡数も増えている」と話した。
ケアンズ中心および南部が最も影響を受けており、昨年の記録的な大雨が背景にあると考えられる。類鼻疽菌は国内北部や東南アジアの土や水に含まれ、バクテリア吸入によって感染し、発熱、胸の痛み、咳、息切れを発症する。血液の流れに入り込むと中毒症状となり、痛みや頭痛、混乱状態、卒倒など重篤な症状を起こす。高齢者や既存疾患を抱える人を中心に、感染者のおよそ10パーセントが死亡する。
洪水の片付け作業従事者も、ブーツや手袋、マスクなど個人防護具の着用が強く奨励される。
ソース:news.com.au- Northern Queensland melioidosis death toll rises to 12 in ‘record-breaking’ year