【QLD26日】 オーストラリアオリンピック委員会(AOC)のマシュー・キャロルCEOは、2032年に開催されるブリスベン・オリンピックの会場について、QLD州と連邦政府は今年7月までに最終決定を行う必要があると警告した。大会を成功させるためには、会場やインフラに関する決定を急ぐべきだと訴えている。
キャロルCEOは、どの会場に資金を投入するかについて「そろそろ検討を終わらせ、決定すべきだ」と述べた。2026年には大会のプログラムが具体化し始めることや、建設プロセスやその他の必要な作業を始めるために時間が必要になることが理由だと説明している。
QLD州政府は、ブリスベン市内にあるジ・ガッバ(The Gabba)の愛称で知られるスタジアムを27億ドルで改修するか、ビクトリア公園に34億ドルで新たなスタジアムを建設するかの2つの選択について議論を重ねてきた。
QLD州のスティーブン・マイルズ元首相は今年3月、両方の案を拒否した上で、代わりにQLDスポーツ・アンド・アスレティクス・センター(QSAC)を16億ドルで改修し、開会式と閉会式はサンコープ・スタジアムで行うことを提案していた。
一方、昨年10月に政権を引きついだデービッド・クリサフリ首相は、マイルズ元首相による案を「軽い思いつき」で「恥ずべき案」と批判。新しいスタジアムの建設案にはコミットしないと述べており、ザ・ガッバの改修案が現実的な選択肢となる可能性が高まっている。
連邦政府とQLD州政府はオリンピック開催予算を71億ドルとすることで合意している。
ソース:news.com.au-AOC CEO Matthew Carroll says final decisions on Brisbane