【NSW27日】 航空大手カンタス・グループのバネッサ・ハドソンCEOは、業績好調を受けて同社の航空機を大幅にアップグレードする方針を明らかにした。新しい座席を導入したり広いキャビン空間を設けるなど、空の旅をより快適にするとしている。また、新機材100機を導入することも発表しており、そのうち18機は2025年会計年度に導入するという。
カンタスは新たな機材が完成するまでの間、既存の機体を改修する計画で、より快適な座席、広いキャビン空間、防音、高速Wi-Fi、デバイスの充電機能などを拡充する。また改修はボーイング737型機の42機に対して行われ、27年から運行を開始する予定だ。
ハドソンCEOは、前期の業績が堅調だったことを受けて、改修などに再投資を行うと説明。「機材への投資は顧客の飛行体験を改善し、常に素晴らしい旅を提供し続けるための最も重要な方法の一つだ」と話した。
大規模な刷新では、737型機と小型のA220 型機が順次、エアバスA321 XLR型機に交換される。
カンタスはまた、2019年以来初めてとなる配当を支払うことも明らかにした。同社は12月31日までの半年で13億9,000万ドルの基礎利益を計上しており、観光需要の急増を背景に過去2番目となる業績を記録した。
また、25年度前半に1,500人以上の新規従業員を採用し、1,100人の内部昇進や新規異動を行うことも発表した。カンタスは新型コロナによるパンデミック期間に解雇した1,820人の地上スタッフに対し、1億2,000万ドルの補償を支払うことで合意している。
ソース:news.com.au-Qantas announces new look for plane cabins in latest ASX results