【ACT28日】　　オーストラリア証券投資委員会（ASIC）は、インターネット上などで本物の投資商品にみせかけた偽の商品が氾濫しているとして注意を呼びかけている。当局は過去2年間で1万240以上の偽のウェブサイトを摘発している。

ASICのコート副委員長によると、23年に詐欺対策を開始して以来、毎週平均130の詐欺サイトを閉鎖していると報告。「詐欺師はますます高度な技術を使い、驚くほど本物のような詐欺商品を使って、オーストラリアの労働者たちからお金を盗んでいる」と話した。

最も一般的な手法は偽の投資プラットフォームによるもので、ASICが取り下げた7,000件以上がこれに該当。一例としては、Abex Marketsという偽のプラットフォームがNFT（代替不可能なトークン）や外国為替に投資することができるとうたい投資を呼びかけていた。また、Dewolf Capitalというプラットフォームは、暗号取引商品を提供し250～500％と破格のリターンを得られなどとしていた。

この他にも、ASICはフィッシングリンクによる詐欺1,500件、暗号通貨による詐欺1,200件のプラットフォームなどを取り締まりによって削除した。また、民事・刑事訴訟のほとんどで勝訴し、これまでに4,660万ドルの罰金と13件の有罪判決を獲得している。

詐欺被害防止団体スキャムウォッチ（Scamwatch）は、詐欺被害に合わないためには、突然の投資の勧めにのらない、ソーシャルメディアで出会った人から投資アドバイスを受けない、投資商品の提供者がライセンスを持っているかASICのウェブサイトで確認する、信頼できない会社やサイトについてはASICが運営するウェブサイト「Moneysmart」の投資家警告リストを確認することなどを勧めている。

ソース：news.com.au-‘Shockingly legitimate’: Scammers up their game to steal your hard earned