【NSW1 日】 オーストラリアのファッションブランド、アリー・ファッション(Ally Fashion)が倒産し、全国で最大185店舗を閉鎖することが分かった。従業員1,000人以上が失職するとみられている。オーストラリア連邦裁判所はアリーに支払い不能を理由に清算命令を受けたとみられている。
アリーは2001年に創立したファッションブランドで、「すべての女性のために現代的なレディ・トゥ・ウェア(すぐに着用できる衣服)」を作ることに専念するとしてマーケティングを展開。NSW州、VIC州、QLD州、SA州、NT準州で出店していた。
数年前には大きめサイズの「You & All」やマタニティウエアと子供服「Mummy and Me」、3年前にはメンズウェアを立ち上げていた。倒産の6日前までビジネス特化型SNSのリンクトインで店舗マネージャーや販売アシスタントなどの役職で採用を行っているとしていた。
オーストラリアでは立て続けに老舗ファッションブランドが倒産している。最近ではノニB、ケイティーズ、ミラーズ、リバーズなどが破綻。買い手が見つからず数百の店舗が閉鎖される事態となっている。
QLD工科大学ビジネススクールの小売業専門家ゲイリー・モーティマー教授は、「ファッション、靴、アクセサリーといったカテゴリーは、手取り収入に相当する「可処分所得」に非常に影響を受けやすく厳しい状況だ」と述べた。また、このような状況で懸念されるのは仕事の喪失だとして、数千人の仕事が失われ、これらの家庭は依然として生活費の危機に直面していると指摘した。
ソース:news.com.au-Major Aussie fashion brand collapses